明朗少女の抱える思いとは…? 椎名 ゆかりの紹介【キャラクター個別記事】

キャラクター個別記事

こんにちは、管理人の夢助むすけです!

今回紹介するキャラクターは椎名しいな ゆかりです。朗らかそうな印象を受けるビジュアルの彼女はどんなキャラクターなのか、さっそく紹介していきます!

椎名ゆかりの概要

©Akatsuki Inc.

ある理由から野球をやめていたものの、有原との出会いをきっかけに復帰した経験者組の一人。
作中の架空球団・大阪チュリオーズの熱狂的ファンで、チュリオーズが負けた日は「ご飯の味がしなくなる」ほどに入れ込んでいます。日常生活に支障出そう

担当声優の船戸ゆり絵さんについて知りたい方はこちらへどうぞ(Wikipediaに飛びます)。ちなみに船戸さん自身も熱心なハチナイユーザーとして知られており、自身のTwitterでランキングマッチの結果などをツイートされています。

椎名ゆかりはどんなキャラ?

©Akatsuki Inc.

朗らかで人当たりがよく、誰とでもすぐに仲良くなれるフレンドリーな性格。「ドーンと」「バシッと」などの擬音を多用する特徴的な話し方や、ふにゃっとした印象の笑顔なども含め、非常に親しみやすい雰囲気の持ち主です。

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また前述の通り熱狂的な大阪チュリオーズファンで、そのライバルチームである東京ファンタジーズのファン・坂上とはしばしば代理戦争(?)を繰り広げています。この時ばかりは普段のフレンドリーさはどこへやら、棘のある言葉で対抗心を剥き出しにします(対する坂上には涼しい顔で流されがちですが…)。
本拠地や作中の台詞から推察するに、おそらく両チームのモデルは某在阪球団某在京球団でしょう。

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そんな喜怒哀楽のはっきりした明朗快活な彼女ですが、真剣に勝利を目指す「競技としての野球」に対しては複雑な思いを抱えており、時折陰のある一面を見せることも。その際によく発する「あはっ」という笑みも、まるで闇の深さを誤魔化すような印象を受けます。
そういったスタンスになったのには、かつて野球をやめた時の出来事が関係しているようで…?

©Akatsuki Inc.

選手としてのポジションは捕手。作中一年目では捕手組唯一の経験者ということもあり、チームの正捕手として活躍しています。特にキャッチングやリードなどの経験がものを言う技術に関してはチーム随一の様子。
進級後は同じく経験者の捕手である桜田が入部したものの、彼女が我妻専属気味なこともあってその立ち位置に大きな変化はありません。今後もチームの扇の要としての活躍に期待ですね。

一方で投手も務める有原との関係は…後述の関係の深い人物おすすめエピソード項目にて。

椎名ゆかりの入部経緯

該当エピソードは1年生編サイドチャプター「陰に紛れる希望の明日」。

入学して一月が経った頃、一年生は入部必須とされている部活動をどれにしようか迷っていた椎名。そんな彼女の教室に、野球部員募集のチラシをばらまく秋乃が飛び込んできます。

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そのチラシに代表者と書かれていた有原は、椎名の姉の友人の妹。それに気付いた椎名は、有原が自身と同じく姉と比較されない環境に身を置きたかったと考えてシンパシーを感じていました。

そんなことを考えながらの帰り道。椎名が河川敷の近くを歩いていると、偶然その近くで泉田とキャッチボールをしていた有原と出会います。その際の会話で姉同士が親友だと知った有原はテンションが上がり、ちょうど家の用事で帰ってしまった泉田と入れ替わりでキャッチボールをしようと提案しました。
一回だけと了承した椎名は、キャッチボールをしながら自身が三年前に野球をやめたことを伝え、同時に有原になぜまだ野球をやっているのか尋ねます。

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彼女の答えと甲子園という目標を聞いた椎名は、有原が「姉と比べられないために逃げ道を作っておいている」と考えますが、有原はそれをあっけらかんと否定。
そんな彼女を見て、椎名は複雑な思いを抱きました。

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自身が野球を離れるきっかけになった出来事、野球への愛憎入り混じった気持ち、姉と比べられるコンプレックス、自己嫌悪。そして自身と似た境遇にありながら、そんな暗い感情を知らないかのような有原の振る舞い…それらを改めて突きつけられた椎名は、有原に一つの問いをぶつけます。
野球をやめようと思ったことはないのか、と。

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その問いにすらも純真無垢な答えを返された椎名は、「好きだから、やめるんだよ」と有原に聞こえないように呟き…。

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どこか歪な思いを抱きながらも、努めて明るく振る舞い入部を決めたのでした。

椎名が抱える野球、姉、そして有原に対する複雑な感情…表向きは終始朗らかな様子なのが逆にそれらを強調する、陰のある描写が非常に印象的なエピソードですね。

椎名ゆかりと関係の深い人物

前述の通り人当たりがよく親しみやすいため、様々な人物とすぐに打ち解けられる椎名。その中でも特に関係性が深く、印象的な相手を紹介します。

有原 翼
前述の通り入部のきっかけにして、椎名のパーソナリティにも深く関わっている罪深い人物。彼女の野球に対するあまりにもまっすぐな姿勢は、野球の怖さを身をもって知り離れていった椎名にとってはコンプレックスを強く感じるものとなっています。
それでいて彼女自身は椎名を純粋によきチームメイト、バッテリーとして求めているため、そこがまた陰を隠し持つ椎名との対比として目立つ形に。

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しかしながら様々な経験をしてきた結果、二年目の夏現在ではそれらの複雑な感情もいくらかは解消されている節が見受けられます。一方で、今度は野球に真剣になればなるほど歪な入部理由に後ろめたさを感じるようになるジレンマが生まれており、なかなか難儀な状態に。
そんな椎名が心置きなく野球に打ち込めるようになるためには、彼女との関係の変化は避けて通れないでしょう。まだまだ目が離せない二人であることは間違いありません。

逢坂 ここ
彼女のわがままにも笑顔で付き合い、時には腹を割って話すこともある互いにとって貴重な人物。野球だけでなくプライベートでも一緒にいる場面がしばしば見られ、親友と呼んで差し支えない関係を築いています。

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しかし彼女の向上心やまっすぐさに対して、椎名は時折複雑な表情を見せることも。よき友人として付き合っている裏には、有原に対するものと似たようなコンプレックスがあるのかも…?
今後もさらなる関係性の掘り下げに期待したい一人ですね。

坂上 芽衣
大ファンであるチュリオーズのライバル球団・東京ファンタジーズのファンであり、たびたびコントのごとく球団論争を繰り広げる犬猿の仲
とはいえ逢坂とは別の意味で本音をぶつけられる相手であり、本意を隠しがちな椎名にとってはある意味貴重な人物といえるかもしれません。大体言い負かされてるけど

©Akatsuki Inc.

一方で選手としての実力は素直に認めており、チュリオーズ・ファンタジーズの話題が絡まなければよきチームメイト同士です。同じ経験者組であり、事情は違えどかつて野球から離れてしまったことも共通しており、上手くすれば心強い理解者になってくれる可能性もあるでしょう。
ファン同士の側面だけでなく、そういった掘り下げにも期待して見ていきたいと思います。

これを読もう!椎名ゆかりおすすめエピソード

日常エピソードでは持ち前の明るさで存在感を見せる椎名ですが、やはり彼女の根幹を成すのは自身の暗い過去、そして有原と姉へのコンプレックスという複雑な感情。ここでは椎名がそんな闇と向き合い、少しずつ変化していった過程を見ることができるエピソードを紹介しましょう。

・想い秘める冬の日(1年生編サイドチャプター・12月下旬)
年の瀬の出来事のなかで揺れ動く椎名を描いたエピソード。

年末のある日、椎名は母親から年賀状を出すのを頼まれたことをきっかけに、自身も年賀状を書かなければいけないと思い出します。外出ついでに喫茶店かどこかでパパッと書こうと考えていたところ、偶然竹富と出会ったため一緒に書いて出すことに。

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複雑な過去を想起する椎名とは対照的に、昔のことを思い出しながら楽しそうに年賀状を書く竹富。その流れで「野球部メンバーにも書かないと」という話になり、二人はともに因縁(?)のある有原宛のものから書くことにします。
無難な内容で済ませようとする椎名に、竹富は堂々と宣戦布告をした自身と同じような文言を書き足しますが…。

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その後に描かれる椎名家の家族旅行。そこでのある出来事を経て、有原への年賀状を出す椎名がそう呟いた理由とは…?

椎名の中に姉、そして竹富のような真っ直ぐな人物へのコンプレックスがまだ燻っていることが窺える、見ているこちらも思わず感傷的になってしまうエピソードですね。

・夕陽が落とした片影(1年生編メインチャプター・3月下旬)
有原とバッテリーを組んだ試合を通じて、椎名が大きな一歩を踏み出すエピソード。

とある強豪校との練習試合で、女子野球部はメンバーを総動員して食らいつき終盤まで0-0というスコアを維持し続けます。しかし迎えた最終回、捕手の椎名のパスボールが絡んで二死三塁とピンチを招いてしまいました。
その状況がかつて野球をやめるきっかけになった試合と酷似していることに気付き、当時の記憶がフラッシュバックする椎名。それを振り払い努めて明るく振る舞いつつも、投手の有原には「(たった今投げた、キレのある低めの)パスボールするようなスライダーはダメ」と釘を刺します。

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また自分のミスで負けたら、野球ができなくなるかもしれない。でもおかしい、自分は野球が嫌いになったはずなのに…そんな相反する思いを抱える椎名に、有原が投じたボールは…?

 

 

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試合が終わっても蘇った暗い気持ちが晴れない椎名。それを周りにぶつけないように一人で帰ろうとしましたが、有原達の一緒に帰ろうという提案をはねつけられず帰路を共にすることに。
その道中で強豪校と引き分けられたことを明るく話す三人とは対照的に、椎名はネガティブな感情が渦巻いてしかたありません。そんななかでスライダーの話題が出たのをきっかけに、椎名は思わず有原に強い口調で問いかけてしまいます。

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この後に描かれる緊迫したやりとりと、そこから有原が口にした「ある事実」に対して大きく揺れ動く椎名。そこから導き出した、自分自身と野球に対する結論。彼女が大きなきっかけを掴む、非常に重要なエピソードの一つといえるでしょう。

・一片の望みも零さずに(2年生編メインチャプター・7月中旬)
夏大会前の強化合宿の一幕を描いたエピソード。

夏大会の優勝、そして甲子園を目指して合宿に臨む女子野球部。さらなる実力の向上やベンチメンバー入りなど、各々が目標を見据えて必死に練習に取り組むなかで、椎名はどこか居心地の悪さを感じていました。

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経験者としてチームに必要とされてはいるものの、自分でもわかるほどに歪な理由で入部したのにこの場にいていいのだろうか。ちゃんと野球がやりたいという気持ちに嘘偽りはないのに、椎名はそんな思いが頭の片隅に引っかかったままだったのです。
そんな様子を気にしていた有原は、その日の夕食前に椎名を呼び出して話をしました。

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真剣に心配する有原に、椎名が語ったものとは…。

自身と他者と野球に対する様々な葛藤を乗り越え、ようやくたどり着いた椎名の「本音」が描かれる必見のエピソードです。

また数が多いのでここでは割愛させていただきますが、この他にも一年目の春大会を描いた「熱闘の幕開け Re:fine」「譲れぬ頂点 Re:fine」(どちらも1年生編メインチャプター・3月下旬)、「夕陽が落とした片影」から「一片の望みも零さずに」の間の時系列である「それぞれの春風(2年生編メインチャプター・4月上旬)」「動き出した時計の針(2年生編サイドチャプター・4月中旬)」もおすすめ。
前者二つは複雑な思いとともに有原とバッテリーを組む姿、後者二つはそれらを経た椎名の変化を見ることができます。

様々な思いとともに野球と、そして自分自身と向き合う彼女の姿をぜひ見てみてください。

個人的考察とまとめ・ありふれた役回り

ここまで椎名ゆかりというキャラクターについて紹介・解説してきましたが、ここからはそれを踏まえて管理人の個人的な考察を書いていきたいと思います。
今回のテーマは「作中における椎名の役回りについて」。

上記項目で解説したように、椎名は人懐っこい表の顔他者へのコンプレックス・自己嫌悪といった裏の顔を持ち合わせる二面性のあるキャラクターとして描かれています。それだけだと闇が深いという印象を受けがちですが、自分はそれらを紐解いていくことで彼女の振る舞いや立ち位置、言動などが非常にリアルでありふれたものである、というふうに感じたのです。
今回はそれらをまとめて「役回り」という言葉で表現し、考察のテーマとしました。

作中で姉や有原、野球への複雑な感情を見せつつも「あはっ」という笑いでしばしば誤魔化していた椎名。そのギャップのせいもあり、内に秘めた暗い感情がより強調されていたように思います。
ですがそもそも、他者と比較してコンプレックスを抱き嫉妬する周りからミスを責められて好きだったことが嫌いになるそれらの感情を表に出さず笑って誤魔化す…なんてことは現実でもよくありますよね。これを読んでくれている人の中にも、そういった経験をしたことがあるという人はいるのではないでしょうか(かく言う自分も…)。
椎名の場合は「あはっ」とのギャップが大きいせいで一見ものすごい闇のように見えますが、よく考えれば誰にでも起こりうるありふれたことで、彼女はそんなよくある問題に立ち向かっているだけなのです。
時には人知れずその感情を表に出したり、気が立っていた弾みでつい声を荒げてしまったりといった言動(上記のおすすめエピソードで見られます)、さらには昔(椎名の場合は野球を)やっていたというだけで頼りにされる立ち位置や、それに対して再開した理由のせいで引け目を感じてしまうといった反応など…これらも現実でしばしば見られる、ごく一般的なことでしょう。

そしてそれらのモヤモヤとしたものに対しても、椎名はいい方法を見つけてスパッと解決!というわけにはいきませんでした。本人曰く「遠回り」をしながら、実に一年近くかけてゆっくりとそれらを受け入れて変化していったのです。
その変化も一定ではなく、時には言い訳をして、時には自己否定でがんじがらめになって、立ち止まったり振り返ったりもしながら…それでいてほんの少しのことが大きなきっかけになる(夕陽が落とした片影)という、これまた現実でもよくあることを通じて一歩を踏み出しました。

周りに(良くも悪くも)フィクションらしいまっすぐなキャラクターが多いこともあり暗い部分が目立ってしまっていますが、こうして過程を見返すと椎名は特別闇が深いわけでもない、ごくありふれた感情を抱いているだけの人物なのです。そういったことを考えて解釈を深めた結果、自分は彼女のことがより身近に感じられるようになりました。

明るいなかに潜むちょっとした、けれどそれは誰でも抱えうるもの。彼女はそんなリアリティのある葛藤を乗り越え、また新たな壁に立ち向かっている真っ最中です。ぜひゲーム本編でその姿を見届けてほしいですね。

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